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鼻涙管狭窄症(閉塞症) Dacryostenosis

涙は上下まぶたに1つずつ開口している涙点を通って、涙小管⇨総涙管⇨涙嚢⇨鼻涙管を通って鼻腔に流れます(下図、公益社団法人日本眼科医会HPより引用)。この経路を「涙道」と呼び、涙道狭窄には先天性と後天性に分類できます。

症状

  • めやにが出る
  • 涙が溢れる

分類

先天性涙道狭窄

最も多いのは、鼻涙管の鼻側の閉塞です。

多くは生後3~12週間頃に発見されます。基本的には、特に治療を行わなくても、鼻涙管が発達するに従って解消され、生後6~9カ月頃までには自然に完治します。閉塞を緩和するため、乳児の涙嚢を1日4~5回手でマッサージすることを1歳前後まで続けます。

閉塞が1歳前後までに解消しない場合は、耳鼻咽喉科医または眼科医が細い管状の器具(ブジー)で鼻涙管を開通させる処置を行う必要があります。涙点からこの器具が挿入しますが、小児にこの処置を行う場合は、通常全身麻酔をかけます。

後天性涙道狭窄

後天性涙道狭窄は、加齢による管の狭窄が原因であることが多いですが、 けがまたは手術後の瘢痕化によっても生じます。また、副鼻腔炎などの炎症を伴う病気が原因で起こることもあります。涙道狭窄が持続し、煩わしい流涙が続く場合や感染を繰り返す場合には、涙嚢と鼻の間に通路を設けるための手術(涙管チューブ留置、涙嚢鼻腔吻合術)が必要になることがあります。

治療について

*当院では通水試験、定期的な通水による洗浄には対応しております。

全身麻酔下での小児へのブジーや、大人への涙管チューブ留置、涙嚢鼻腔吻合術は対応しておりませんので、適切な時期に専門施設にご紹介いたします。

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