近視抑制治療(マイオピン) Myopin
近視は、眼球が伸びてしまう(軸性近視)ことが主な原因です。近くを見ることが習慣化してしまうと近視になりやすく、一度眼球の長さ(眼軸)が伸びてしまうと戻ることがないため、この眼軸の伸びを抑える目的に開発されたのがマイオピン(低濃度アトロピン点眼薬)です。
特徴
良い特徴としては下記が挙げられます。
- 日中の光の眩しさに影響をほとんどしない
- 手元を見る作業に影響をほとんどしない
- 1ヶ月で1本、1日1回就寝前に点眼するだけで良い
- 重篤な有害な副作用(白内障、アレルギー、眼圧上昇など)の報告がない
- 近視の進行を平均約60%軽減
しかし、
- アトロピン0.01%の効果は点眼を2年間継続したあと(言い換えれば効果が確認できるまで時間が必要)
- 91%の患者さんで有効(言い換えれば9%の方には無効であった)
と考えることもできます。
院長はどう思うか?
軽度または中等度の近視の方、6-12歳の学童の方に適している治療と思います。安全性は問題ないとして、今後のお子様の将来を考えると、お子様が本治療を継続できて、生活費を圧迫しないのであれば、やっておいて損はないのではないかと思います。もちろん、しっかりと点眼しても反応しないお子様や、そもそも本当に点眼で近視が進行していないのかを自分の左右の眼で比較するわけでもありませんので、個々の判断が最優先になると思います。なお、当院ではマイオピン0.01%も0.025%も取り扱いしております。
開始までの流れと費用 当院で対応可
- 初回は保険診療にて眼科一般検査(近視度数や視力の確認など)をさせていただきます。
- 基本的にはまずは点眼薬を1本のみ処方とし、開始となります。
- 以降は1ヶ月後、その後は3ヶ月毎の通院が必要になります。
点眼薬処方や定期検査は自由診療*となりますのでご注意ください。
*検査料、点眼薬処方料です。支払いは現金のみとなります。
*2024年6月から下記値段です。
検査料:3300円(税込)
点眼薬:1瓶あたり3500(0.01%)、3800円(0.025%)(税込)