眼精疲労 Eye Fatigure
その名の通り、目が疲れる状態を呼びます。眼精疲労は目の疲れや重たい感じがするだけでなく、かすみや眩しさによる見えにくさ、痛みや充血、涙が出るなど、非常に様々な症状を引き起こします。中には肩こりや頭痛、めまい、吐き気など全身症状が出ることもあります。
原因
- パソコンやスマートフォンの使いすぎ
- 眼鏡やコンタクトの度数があっていない(屈折異常を含む)
- 視力低下や視野障害を来す目の病気(白内障や緑内障など)
- ドライアイによる屈折の変化
- 眼疾患を患っていない健康な眼で頑張って見ようとする...など
風邪や体調不良、精神的ストレスなど、全身の不調から眼精疲労を感じやすくなることも多く、広い視点で原因を探り、症状改善のための策を練っていく必要があります。
対処法
アメリカ眼科学会*ではコンピューターなどのデジタルデバイスの使用による眼精疲労に対して、7つの提案をしています。
- 意識して瞬きをする
- 目の乾きを感じたら点眼する
- 20-20-20の法則(20分間デジタルデバイスを見たら、20秒間、20フィート離れたものを見て休憩するというルール)
- 画面までの距離に合わせた眼鏡を使う
- 画面までの距離を、腕を伸ばしたくらいにして、画面の高さは目線よりも下にする
- 画面の明るさを部屋の明るさと同じにし、コントラストを調整する
- 画面の眩しさやちらつきを減らすフィルターを使い、グレアを減らす
*American Academy of Ophthalmology:Screen Use for Kids.2021.
それ以外にも、
- 寝る2時間前から電子媒体を使用しない(自律神経を整え、睡眠の質を上げる)
- 眼と眼の周囲を温める(warm compression)
- 適度な運動、ストレッチ
など、生活習慣の見直しが重要となります。